UIUX改善の入門編、そもそもUI、UXって何?

  • 2022.2.21

UIUXの改善を任された、という状況で、そもそもUIUXって結局何なのだろう、ということが変わらないと、非常に困ってしまいますよね。

本記事は、そんなあなたの疑問に答えるべく、「UIって何? UXって何?」ということを、共に理解することを目的とした記事となります。

では早速、UI、UXがどういった意味を持つのか、という点について、さらりと解説いたします。

・UIとはユーザーインターフェースの略で、ユーザーとシステムの接触点という意味です。

・UXとは、ユーザーエクスペリエンスの略で、ユーザーが得られる体験という意味です。

……とはいえ、これだけ説明されてもやはり難しいことと思います。ですので、UIについて、UXについて、事細かに解説していきたいと思います。

UIについて  

UIを理解してもらうために、まずあなたが今触れているデバイスに注目してください。

PCでしょうか、スマートフォンでしょうか。タブレットかもしれません。先進的な方なら、他のデバイスを使っているかもしれませんね。

そこには何が移っているでしょうか。そうです、この記事になります。この文章を、デバイス、サイト、という二つインターフェースを使用して、あなたは読んでいます。

つまりは、この二つがインターフェースに当たります。本記事の文章を読む、という目的、行動のために、デバイスとサイトの二つのインターフェースを使用しています。

この使用する媒介、あるいは、あなたが直接触れない本記事を、間に入ることで操作できるようにしてくれる。そんな役割を持ったものが、インターフェースなのです。

そしてその内、一般的にはデバイスそのものではなく、いわゆる「画面の中にある」ボタンだったり、というものが、UIと呼称されます。

というと、少し難しく感じる方もいらっしゃることでしょう。ですので、もっと端的かつ具体的に述べたいと思います。

あなたが、PCないし、スマートフォンないし、タブレットで見ている画面、そのすべてはUIです。

画面すべてはUIである、という説明は、何となくピンときたのではないでしょうか。あなたは、あなただけでは形のないシステムに直接触れることは出来ません。ですが、画面のボタンをマウスでクリックしたり、あるいはタップやスワイプすることで、システムを間接的に操作できます。

つまり、システムには直接触れられないから、代わりに触れる画面。それがUIなのです。

UIはどういう風にすれば改善できるのか?  

改善入門ということで、さらにUIについて踏み込んで解説します。

UIの改善を知るには、まず「どんなUIが良いUIであるのか」を知る必要があります。

ですので、ここに定義させていただきます。良いUIとは「何も考えなくとも使い方が分かるUI」です。

ですので、考える余地があったり、分からなかったり、勘違いしてしまったり、と言うような、「何も考えなくとも使える」と言う状態から遠ざかれば遠ざかるほど、「悪いUIである」と判断できます。

そのため、良いUIであればあるほど、意識されず、目立たない存在であることが重要です。UIは、後述するUXに余計なものを挟まないことが目的です。

やりたいと思ったこと、やれると思ったことが自然とできる。そんなUIでなければ改善の余地があり、逆に言えば、UIの改善とは「やりたいと思ったこと、やれると思ったことが自然とできる」を心がければいいのです。

UXについて  

UXは、UIを通して得られる体験です。

つまり、UIがどれだけUXの邪魔をしないか、という考え方で、UXの最大化を狙うことが出来ます。

図式にするとするならば
理想のUX-UIの悪いポイント=実際のUX
という形になります。

その意味では、本質的に価値があるのは、UIそのものではなくUXです。UXの価値を高めるために、UIがどれほど邪魔にならないか、というのが力関係として分かりやすいのではないかと思います。

そのため、実はUIそのものを良くする、という考え方では、どこかで間違いが発生します。まずUXがあり、そのための道具として、自然に使えるUIを目指して作成する、という流れだと、適切なイメージとなるはずです。

UXはどういう風にすれば改善できるのか?  

つまり、UXを良くするにはUIを良くすればいい? という疑問が、きっとあなたの中にあるかと思います。ですので、それに対して回答を述べたいと思います。

半分正解で、半分間違いです。

何が正解で、何が間違えなのか。こちらを、例に沿って説明していきたいと思います。

例 旅行サイト  

旅行サイトのUIUXを改善する、というプロジェクトに着手することになったとして、あなたはどんなUIが良いUIであると思いますか?

「やりたいと思ったこと、やれると思ったことが自然とできる」のがいいUIであるならば、旅行先をスムーズに予約できれば、それは良いUIと言えるのではないか。そんな風に考えたかもしれません。

ですが、やはりそれは半分正解で、半分間違いです。何故なら、考慮すべき点がさらに多く存在するためです。

旅行サイトですから、旅行先の予約ができることは必要です。そのUIをスムーズにするのは改善と呼んでも差し支えないでしょう。

ですが、UXはそうシンプルではありません。流れをおって考えてみましょう。

スムーズに予約ができる旅行サイトというコンセプトで考えるならば、どんなUIになるでしょうか。スムーズということは、選ぶ手間が少ないということです。では選ぶ手間が極限まで少なくUIを構築するとなると、どんなUIになるでしょうか。

極端な例を挙げると、名前や住所などを入れれば、勝手に旅行先まで選ばれて「予約」と書かれたボタンが出てきてしまうようなUIになります。

いやいや、と思いますよね? ですが、「旅行先を予約する」と言う目的だけですと、それが一番スムーズで最速になってしまいます。

「ではもっと細かく旅行先のそれこれが選べる」ということをコンセプトにしたとしましょう。そうすると勝手に旅行先が決められてしまう事は当然ありません。金額や宿泊ブランなど、様々な要素の質問が提示されることでしょう。

ですが、それも人それぞれのラインを超えると、面倒になって離れていってしまいます。旅行に行きたいだけなのに、色んなプランの色んな遊び、オプションを提示されて、選びきれずに「また今度にしよう……」と諦められてしまえば本末転倒です。

UXの難しいところは、まさにそこであると言えるでしょう。

旅行の予約はスムーズに行いたい。でも、金額やプランなど、ある程度は決めたい。

その「ある程度」が全人類同じなら、そのように作ってしまうだけで大丈夫です。しかし、人によってその「ある程度」は異なります。

若者で体力があり、色々と計画を練るのが好きな人ならば、色んな質問にも楽しんで答えられるでしょう。しかし、何となく旅行に行きたい疲れたご老人であれば、何個も質問があると「私にはもハイテクは難しかったかも」と諦めてしまうのです。

結局UXはどう改善すればいいのか  

では本質に立ち返ってみましょう。UXとは、得られる体験です。UIとは、UXを得るための媒介物です。画面と言い換えても問題ありません。

このUXを改善するために必要なのは、「誰が使用するのか」「その人はどのくらいやりたいことがあって、どのくらいやりたくないことがあるのか」という情報です。

つまり、ターゲット情報と言い換えても問題ないかと思います。

例に挙げた旅行サイトであれば、若者向けと老人向けで分けて考える必要があります。

若者向けなら若者が好みそうな派手さ、格安、遊びがたくさんあり、それをカスタマイズするように自分で考えて選べるようなUIが良いでしょう。

老人向けならば、金銭的にも余裕があるでしょうから、カスタマイズ性よりも負担が少ないことの方が重要です。最低限どの地域、ということさえ選べれば、あとは満足できる宿をとんとん拍子で予約できるUIが良いでしょう。

このように、「誰が使うか」というターゲティング、そして「ターゲットが求めているのはどんなUXであるか」ということが分からなければ、優れたUIは制作できません。何故なら人によって得たいUXは異なるためです。

逆に言えば、誰のためのUXなのか、がはっきりしていれば、その定められたUXを邪魔しないUIを目指すことで、UXを改善できる、という訳です。

まとめ  

今回は、UIUX改善、そもそもUI、UXって何? ということについて学びましたので、最後にまとめておきましょう。

UIは、ユーザーとシステムの接触点です。デバイスの画面に表示されているもの全部、と覚えておくのがシンプルで良いでしょう。

改善方法は、「やりたいと思ったこと、やれると思ったことが自然とできる」状態に近づけることです。やりたいこと、やれると思ったこと、というのがつまりUXでもあります。

UXは、ユーザーが得られる体験のことです。

UXの改善で考えるべきは、誰がターゲットで、ターゲットが望むUXとは何か、ということがはっきりしていることです。

当たり前ですが、人によってやりたいことは異なります。ですので、簡単に済ませたい人には簡単なUIを、複雑でも色んなことがしたい人には多機能なUIを提供する、と言う考えだと、UXはより理想的なものに近づくはずです。