Webサイトの運営をすることになった、というときに何をすればいいのか、未経験でタスクの洗い出しをするのは難しいことかと思います。

Webサイトの開発を頑張って終えたとして、それで仕事は完了という訳ではありません。日々内容を更新して、運営していかなければ求める結果には結びつかないのです。

では、実際に運営フェーズで何をすればいいのか、とあなたは疑問に思うことでしょう。今回は、そんな疑問を解消することを目的として、記事を執筆させていただきます。

Webサイトの運営フェーズですべきことは以下の通りです。

  • SEO/SEM
  • Webサイトの更新・修正
  • ABテスト
  • 外部SNSとの連携

それぞれ説明していきます。

SEO  

SEOは『Search Engine Optimization』の略で、検索エンジン最適化を意味するサイト運営の専門用語の一つです。

検索エンジンはGoogleやYahoo!などのことで、これらの検索エンジンで何かしらのワードを検索したときに、上位に表示されやすくなるように対策することをSEO、またはSEO対策と呼ばれます。

何故このようなSEO対策をするのかと言えば、それは『流入を増やすため』です。

サイトはどんな目的であれ、運営する意義の一つとして『見てもらうこと』があります。まず見てもらい、その後にそれぞれのサイトの目的へと誘導していく、という流れが一般的です。

そのため、まず見てもらう必要があります。ですが、検索しても出てこないサイトは、当然ですが誰も見に来てはくれません。

ですので、まず『見てもらうこと』。そのための策。それこそが、SEOということなのです。

しかしそこで、あなたは疑問に思うことでしょう。「SEO対策とは言うが、結局何をすればいいのか」と。

端的に言うのであれば、SEO対策とは本記事のことです。

役に立つ情報を、詳細かつ理解しやすく、誰かのためになるように執筆する。今回は、サイト運営で悩むあなたのために、あなたが本記事を呼んでよかったと思えるような記事を執筆すること。

これを真似すれば、そのままSEO対策になると考えてもらえればよいでしょう。

これはつまり、「誰かのためになるような記事を書く」ことで、それを知りたがる誰かが読みに来てくれる。この時点で流入という目標が達成されているわけです。

ここから、サイトそれぞれの次なる目的への誘導が始まる、という訳です。なお、本記事はあなたが「この会社は信用できる。ここに仕事を依頼しよう」と考えることが、次なる目的となります。

Webサイトの更新/リニューアル  

SEO対策を始めとして、Webサイトのコンテンツは更新の必要があります。

これは何故かと言うと、コンテンツは日々廃れていくものであり、また人間は変わらないものに飽きてしまうからです。

というと何やら哲学的な話に聞こえてしまうかもしれませんが、要するに「一度作っただけで後は放置」という扱いを受けたコンテンツは、時間を経るごとに劣化していってしまうためです。

SEO的な記事情報の話をするのであれば、情報は日々更新され、よりよい記事がかつて執筆されたものを駆逐していきます。

デザイン的な話をするのであれば、デザインの流行は日々変わり、数年前に作成してそこから更新を行わなかったサイトデザインは、訪問したユーザーに古臭さを感じさせ、離脱の原因にもなりえます。

つまりは、様々な意味を含んだ形での、リニューアルが求められます。

記事ならば情報の更新、追加が必要ですし、デザインならば定期的に流行をくんだデザインにリニューアルする必要があるのです。

基本的にサイト運営においては、古いものはその時点で良くないものと言えるでしょう。そのため、日々細かく、長期間更新を入れていない分野に対しては大胆に、リニューアルを実施する必要があるのです。

ABテスト  

サイトの更新、リニューアルなどを行うにあたって、「複数案作ったが、どちらがいいか分からない。意見が割れている」と言う状況になることがあるかもしれません。

そんなとき、あなたの力強い味方になってくれる、データ検証方法があります。それは、ABテストです。

ABテストとは何か。

ABテストとは、サイト最適化の手法の一つです。テストしたい項目に複数のパターンを作成し、それぞれを実装して、訪問したユーザーにAパターン、Bパターンのどちらかをランダムに表示する、という手法となります。

このABテストの優れた点は、ランダムに、同時並行に行えるため、テストしたい項目以外の要素を排することが出来る点です。

このテスト方法で採取したいデータをとれば、「結局どの案が一番優れていたのか」がはっきりとすることになります。

また、ABテストの発展形で、多変量テストというものがあります。

多変量テストとは、ABテストを複数パターン、複数項目で実施することで、吟味対象の項目だけでなく、複数項目におけるそれぞれのパターンの相性、相乗効果などまで考慮した上での最善は、一体どのパターンの組み合わせなのか、という事が分かります。

例えば項目1ではAパターン、Bパターン、項目2ではA,B,Cパターン、項目3では……と言った風に候補を用意、実装し、最適パターンを模索するのです。

もっとも、多変量テストの場合はABテストに比べて複雑になるため、必要となるデータ量はABテストに比べても多く求められる、というデメリットは存在します。

それは、組み合わせに対するデータ量が、AパターンBパターンの2で割ればよかったABテストに比べて、多変量テストはパターン数で割らなければならない分どうしても少なくなってしまうからです。

BtoCなど多くのユーザーが閲覧する想定のサイトならばそれで問題ないかもしれませんが、BtoBなど訪問者がそもそも少ない場合は、多変量テストが適切でない可能性が高いです。

あなたのサイトのコンセプトと、採取できるデータ量と相談して、適切なテストをとり行うことをお勧めします。

外部SNSとの連携  

今や当たり前となったSNSですが、もちろんサイト運営とも切っては切り離せない存在です。

その効果はSEOのように流入を増やすだけではなく、一度関心を寄せたユーザーを逃さない、リピーター化、ファン化させることをも含みます。

さて、そんなSNSの役割は一体何かと言うと、それは『タイムライン』です。

そうするに、SNSとは速報なのです。140文字という制約を負っているため、SNSではサイト情報を網羅することは到底できません。

しかしだからこそ、他の情報に混ざって、140文字で素早く、サイトにまつわる最新情報が更新されたことを、ユーザーに告知することが出来ます。

すでにサイトに関心を寄せているユーザーをSNSに誘導しておくと、一度離脱したとしても、SNSから「サイト更新しました!」と発信することで、再度の訪問へと誘導することが出来るのです。

このように、大きなメインコンテンツは上記通りサイトでの更新を行い、その告知を手軽に伝播させる、という役割を、SNSは果たしてくれるのです。

まとめ  

以上が、サイト運営フェーズで行うべき工程となります。では最後に、一通りおさらいしておきましょう。

サイト運営で効果を発揮する工程として、SEO対策、サイトの更新/リニューアル、ABテスト、SNS連携が挙げられます。

SEO対策は、検索エンジンからの流入数を上昇させることが出来ます。方法としては様々な形でコンテンツを作成し、それによって検索エンジン内で上位に表示してもらうことで、流入数を上昇させる、という方法になります。

サイトの更新/リニューアルは、サイトの価値の劣化の防止という役割があります。古いコンテンツはそれだけで価値を失っていきます。そのため、より新しく、より良い価値をサイトに付与するために、記事やデザインなど、多方面にわたって日々改善を行う必要があります。

ABテストはサイトの構成案が複数パターンある場合の最適案の模索に活用できる方法です。複数パターン実装され、ランダムに表示されるABテストは、同時並行のため他の要素を排してデータを採取することが出来ます。そうすることで、どちらがより良いのかが数字ではっきりする、という訳です。

最後に、SNS連携です。SNSはサイト運営におけるタイムラインの役割を果たします。更新をSNSで告知するなどの方法で、関心を寄せているユーザーをリピーター化、ファン化させることが出来ます。

以上が、今回の記事のまとめになります。是非ご活用いただければ幸いです。